道の駅で「ビーツ」という野菜を見つけまた。「食べる輸血といわれるほど栄養満点です」と貼り紙がしてあります。ビーツとはいったい何ぞや?どんな味がするんだ?調理してみます。
ボルシチ
ロシアの伝統的な料理に挑戦します。
材料(2人分)
牛こま切れ肉 1パック
ビーツ 2個(サラダビーツ1個、ゴールデンビーツ1個)
普通は缶詰を使うようですが、今回は道の駅で買った、生のものを使います。
玉ねぎ 1個
にんじん 1本
じゃが芋 1個
マッシュルーム 5個
キャベツ 1/6個
トマトソース 1本(400g)
トマトの水煮を使いたかったのですが、今回はトマトソースを使います。
にんにくを漬け込んだオリーブオイル 適量
エクストラバージンオリーブオイルにニンニクを漬け込んだものを常備しています。野菜炒めやアヒィージョにも使え便利です。ガーリックトーストも美味しいです。
バター 適量
作り方
① ビーツの皮にキズが入っているところを厚めに剥き、1口大に切ります。
② 玉ねぎ、にんじん、じゃが芋もそれぞれに皮を剥き、1口大に切ります。
③ マッシュルームは半分に切ります。
④ キャベツはざく切りにします。
⑤ 牛肉を1口大に切り、にんにくを漬け込んだオリーブオイルを敷いた鍋で炒めます。
⑥ 牛肉の色が変わったら、バターを入れ、火が通りにくい野菜から炒めます。
にんじん → ビーツ → じゃが芋 → マッシュルーム → 玉ねぎ → キャベツ
⑦ じゃが芋が透き通て来たら、トマトソースと材料がかぶるくらいの水を入れ、野菜が柔らかくなるまで煮込みます。
⑧ 野菜が柔らかくなったら、塩コショウで味を整え、できあがりです。
シチューを作る時と同じように、野菜を切って煮込むだけなので簡単でした。
ぱっと見た目に、何が煮込まれているのかわからないくらい、じゃが芋も玉ねぎも、キャベツも赤紫色に染まります。
早速、できたて熱々をいただいてみました。
口に入れる瞬間に土臭い香りがしますが、口の中に入れてしまえば気になりません。
トマトソースだけなのに、ほどよいトロミがあります。
トマトの酸味と塩こしょうだけの味付けでサッパリと、それでいて牛肉の旨味が味わえます。
ホワイトシチューやビーフシチューと同じように口に入れると、熱いのなんの。特にじゃが芋の中は熱く、注意していたにもかかわらず、舌をやけどしてしまいました。
トマトソースのトロミのおかげで、熱々の状態が長く続きます。寒い地方の料理であることの意味が、冷めにくいことにあるのでしょう。
シチューと同じような、とろみのある料理には変わりないのに、シチューよりも冷めにくいように思います。お気をつけて、お召し上がりください。
シチュー系の料理は、あまり好まない我が家の旦那様ですが、おかわりして食べてくれました。
根菜ばかりのものや、たっぷりきのこで作るのもいいかもしれないです。
寒い日の晩ご飯に、ぜひ、お試しください。
ビーツのサラダ
材料(2人分)
サラダビーツ 1個
ゴールデンビーツ 1個
アボガド 1個
ウインナー 5本
オリーブオイル 適量
塩昆布 適量
作り方
① ビーツが柔らかくなるまで茹でる。
今回、葉の茎を切り落とし、ビーツの先も切り落として茹でたのですが、葉の茎を2~3㎝残し、ビーツの先の方も切り落とさずに茹でた方が良かったのではないかと思います。
栄養分が抜け出てしまったのではないかと思うほど、ゆで汁が濃い赤紫色になります。
② 柔らかくなったら、皮を厚めに剥き、お好みの大きさに切ります。
赤紫色が指に付くと、なかなか取れません。手袋を履いて調理することをお勧めします。
まな板に付いた赤紫色も水洗いでは落ちません。塩素系漂白剤できれいになります。
③ アボガドの種と皮を取り除き、お好みの大きさに切ります。
④ ウインナーを斜め薄切りにし、カリカリになるまでフライパンで炒めます。
ウインナーから油が出るので、油は使いません。
⑤ ビーツ、アボガド、ウインナーを混ぜ合わせ、オリーブオイルと塩昆布で味付けします。
オリーブオイルと塩昆布。我が家の定番ドレッシングです。塩昆布を使うことで、昆布のうま味とちょうどいい感じの塩加減のドレッシングになります。塩加減はお好みで調節してください。
サラダビーツの赤紫色、ゴールデンビーツの黄色、アボガドの緑色で色合い抜群のサラダになる予定でしたが、何もかもが赤紫色に染まり、少し残念な仕上がりです。
早速、いただいてみました。
かぶの食感とは違い、食物繊維が豊富なのであろうと思われる歯ごたえがあるビーツともっちりと柔らかいアボガドにカリカリのウインナーが加わり、食感の違いが楽しめます。
ほんのりと甘みもあります。
小さい頃、祖母が畑で栽培したほうれん草の根の近くの部分の香りに似た、土臭いような癖のある臭いが、かなり強く香ります。
土臭い香りで、我が家では「美味しい~」「また食べたい~」ということにはなりませんでした。
好き嫌いの差が大きく出る野菜だと思います。
美味しいからではなく、栄養価が高い野菜だから食べると割り切ることが必要かもしれません。
そういえば、祖母が栽培していたほうれん草は根元の方が赤かったことを思い出します。ほんのりと甘みもありました。おひたしにお醤油をかけて食べると、甘味が引き立ち、大人たちは「美味しい」と食べていましたが、子どもだった私は苦手だったことを思い出しました。
ビーツとの出会い
旬の珍しい食材を探しに行こうとドライブに出かけた時のことです。
ビーツは「道の駅村岡ファームガーデン」で出会いました。
たまに薄日が差すような曇り空でしたが、建物の外で青空市場が開催されていました。
ネギ、白菜、キャベツ、大根、カブとりっぱに成長した野菜が並び、その一角にビーツも陳列されていました。
「サラダビーツ」と「ゴールデンビーツ」の2種類が売られていました。ぱっと見たところではカブのような形をしています。「栄養分が抜け出さないよう丸ごとのまま茹でてサラダにどうぞ」と張り紙がしてありました。
サラダビーツはきれいな赤紫色。ゴールデンビーツはレモン色のような黄色。
ボルシチという料理にビーツを使うらしいのですが、聞いたことはあるけど、見たことも食べたこともないぞ。どんな料理なんだ?どんな味なんだ?作ってみたいと興味津々です。1袋に2個入ったものを1袋ずつ購入しました。
今回は、葉はついていない状態で購入しましたが、葉はおひたしや炒め物にして食べることができるそうです。ほうれん草のような味がするのかな?ぜひ、食べてみたいです。
赤紫、黄色、オレンジ、ピンク、渦巻き、白と多くの種類があるようです。違った色のものにも巡り会えたらいいなと思います。
翌朝、起床してすぐにトイレに行ってビックリ仰天。排泄を済ませ立ち上がると、便器の中が真っ赤だったのです。
えっ!!私の体に何が起きた?痛くも痒くもないぞ。といろんな病気のことが頭に浮かびます。
このことを家族に話すか?黙って病院に行くか?入院するようなことになったらどうしようとほんのひと時の間にいろいろなことを考えました。
というのも、健康診断で尿潜血を指摘されたことがあり、尿の色が目に見えて赤いような時には受診するようにと言われていたからです。
ビックリしたのですが、よく見ると、昨夜食べたビーツの赤紫色です。
ビーツを食べると赤い尿がでることがありますが、これはベタレインが排出されたものです。ベタレインは、ビーツの赤色の元になっている栄養素。
抗酸化作用や腎機能の改善などが報告されおり、様々な健康効果が期待されています。
調べてみて安心しました。
だんだんと色が薄くなってきますが、赤紫色の尿は、しばらく続きました。
ボルシチとビーツのサラダで、栄養満点。体はポカポカになります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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